奈良時代に始まり、途絶えたことのない伝統行事で2018(平成30)年で1267回を迎えます。
期間中、大鐘を合図に「お松明」に点火。夜半遅くまで、世界平和と人々の幸せを祈る行が行われます。
「お水取り」「お松明」という名で親しまれ、春の訪れを告げる行事として知られています
12日の夜、本尊に供える香水を汲み上げる行事があることから「お水取り」の名があり、また「お松明」の名は、練行衆が二月堂に上堂する際、足元を照らす大松明で先導されることに由来します。
二月堂の本尊、十一面観音菩薩の宝前において行う悔過法要として、天平勝宝4(752)年にはじめられ1260年以上一度も休むことなく続けられている伝統行事です。
期間中、19時の大鐘を合図に「お松明」に点火(但し、12日は19時半、14日は18時半)。
夜半遅くまで、世界平和と人々の幸せを祈る行が行われます。
二月堂南側の受納所というところで御祈願を申し込んでおくと(1件2,000円 年末から受付)この法要で祈願されたお札を送ってもらうことができるそうです。
開催期間 2018年3月1日(木) ~ 2018年3月14日(水)
開催場所 東大寺 二月堂
お問合わせ先 0742-22-3386 (東大寺二月堂受納所)
駐 車 場 有り(県営有料駐車場3ヶ所)
スケジュールはこちらから お松明の開始時刻と本数
■通常のお松明(おたいまつ)
3月1日 ~ 11日 19:00 ~ 約20分間 10本
14日 18:30 ~ 約10分間 10本
■籠松明(かごたいまつ)特に大きなお松明
12日 19:30 ~ 約45分間 11本
■お水取り
13日 19:00 ~ 約20分間 10本
午前1時半~ お香水の頒布(希望者に無料配布)
お水取りの椿菓子(おみずとりのつばきがし)
奈良東大寺二月堂の修二会に因み、椿の花をかたどった季節の生菓子です。
東大寺二月堂の「修二会(お水取り)」は、毎年3月1日~14日まで本行が行われ、2月23日の「花ごしらえ」の日に作った造花の椿が二月堂本尊十一面観音に捧げて祭壇に飾られます。
奈良の和菓子店では、お水取りゆかりの椿に因む和菓子が作られ、修二会の前行の始まる2月初めから、修二会が終わる3月中旬までの時期に販売されます。
お店によって製法は異なりますが、それぞれ可愛らしい椿の花を再現しています。
また、商品名も店ごとにそれぞれ修二会にちなんだ名前が付けられています。
奈良では「お水取りが済むと春が来る」と言われ、目に鮮やかな春を呼ぶ銘菓として親しまれています。